2026年7月1日水曜日

.1340~QBKから「創造して撃つ」へ──日本代表の進化を考える~

かつて日本代表には、忘れられない言葉がある。  

QBK──急にボールが来たので。


この一言は、ある日本のレジェンドFWのコメントを揶揄して語られたものだ。  

当時は単なるミスの説明にすぎなかったが、  

後になって“日本サッカーの弱点”を象徴する言葉として扱われるようになった。

- ボールが来てから考えてはいないか

- 想定外に弱いのではないか

- シュート以外もできることによってエゴのないFW像になってはいないか

そんな時代の空気が、QBKという言葉に重ねられていった。


■ QBKの時代:決定力のないFWが生まれた背景

2000年代の日本代表は、  

「全員で崩して、全員で決める」  

という美しいが曖昧なスタイルを好んだ。


その結果、FWは  

- パスもディフェンスもするが、

- いざボールをもったら個で攻められず  

- 判断の遅れから決定機を逃す  

という“決定力のないFW”になってはいなかっただろうか。

フリーの味方はいないか、より確実にゴールはできないか…。

「撃て!」「撃て!」とテレビに叫んでた時代から時は経ち…。

KNB「キーパーを」「抜いて」「バックパス」

丁寧にトラップして宇宙開発…。


■ 欧州で学んだのは「技術」の言語化「判断スピード」「創造力」

時代は進み、欧州でプレーする選手が増えた。  

そこで彼らは技術よりも判断スピードの重要性に気づいたのではないだろうか。


欧州では、  

0.5秒の遅れがゴールを消す。

昨今の国内リーグもレベルは上がっているが、刻一刻、コンマ数秒の世界で戦い続けるサッカー選手にはリスペクトを。

だからFWは  

- 受ける前に状況を読む  

- 走り出しの段階で勝負を決める  

- ゴールするまでを“創造して”決める  


ために“イメージをして予測、準備を常にし続けること”を続けているはず。


これは、反応ではなく、予測の文化だ。

■ JFAの育成方針:個の力を伸ばすための環境づくり

この変化を支えたのは、育成年代の環境づくりでもある。

JFAは近年、  

「個の力を伸ばす」ことを育成の中心に据えてきた。


公式ガイドラインでは、  

- 1対1が多く発生するスモールサイドゲーム(4対4・8対8)を推奨  

- ゴール前の攻防を多く経験させることを重視  

- シュート場面が頻発する環境づくりを明確に打ち出す  


といった方針が示されている。


つまり、  

“突破する・仕掛ける・フィニッシュする”を日常的に経験する育成環境が整えられてきた。


この積み重ねが、  

“予測して撃つ”FWを生む土壌になっている。


■ 役割の明確化:誰が決めるのかがはっきりした

かつての日本は、  

「誰が点を取るのか」が曖昧だった。


しかし今は違う。

上田綺世:オランダリーグ得点王、フィニッシャー  

三笘:プレミアを席巻するサイドからの局面破壊  

久保:右サイドからの創造力  

前田:愚直な裏抜けとプレス  

伊東:右サイドの稲妻


役割が整理され、個性が際立ち、FWがゴール前での勝負の時間が増えた。


■ そして今:QBKから「予測して撃つ」へ

チュニジア戦で上田綺世が放ったミドルは、  

“急に来たボール”ではなく、  

“来ると分かっていたボール”だったはず。


だからこそ、迷いがない。  

だからこそ、刺さる。


日本のFWは、受け身から能動へ。  

偶然から必然へ。  

QBKから──


「予測して撃つ」へ。


これは単なる言葉遊びではなく、  

日本サッカーが積み重ねてきた進化の物語そのものだ。


■ 日本サッカーは“未来を読むFW”を育てた

- 判断スピードが欧州基準に  

- 役割の明確化  

- 育成で「個の力」を伸ばす環境づくり  

- 1対1・シュート場面の増加  

- 予測で勝負するFWの誕生  


その結果、  

QBKの時代には生まれなかったゴールが生まれるようになった。


日本代表は、確かに強くなった。  

それは技術の進化ではなく、価値観の進化だ。

もはやグループリーグ突破は既定路線。今回はレギュレーションの関係でベスト32になってしまった日本代表。きっとブラジルが優勝して、「ニッポンツヨカッタ」って言ってほしいです。

南米、欧州しか優勝国はでてきてはいないが、

アジアから、初の優勝国は日本と信じてやみません。

4年に1度の大いなる感動をありがとうございました!!

頑張れニッポン!!

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