2020年2月11日火曜日

.484~元祖メモ魔~

ご冥福を祈ります。

ふと本棚を見ると、ありました。人生で最も大切な101のこと

個人的に「メモ魔」で思い浮かぶのが前田裕二氏ですが、その前にはこちら野村克也氏が「元祖メモ魔」ではなかったのでしょうか。

「人生は野球だ」と究極的な抽象化ができるこちらの本。個人的に刺さったのが

  • 指導とは常に個別、具体的でなくてはいけない
  • 同じ言葉でも受け取り方は十人十色
  • 困った時、迷った時こそ「原理原則」に立ち返る
  • 固定観念は悪、先入観は罪。新しいことをマスターしてこそ人はかわることができる。
  • 人間にとって最大の悪は鈍感である。感じる力を持っている人間は絶対に伸びる。
職業柄、「教育」において転用できないか付箋が貼ってありました。

『「指導」とは「常に個別、具体的」でなくてはいけない』『同じことばでも「受け取り方は十人十色」』『困った時、迷った時こそ「原理原則」に立ち返る』

これらは自分が30人の子どもの前に立った時に感じていることです。特に小学生なので、「短く伝えられているか」「具体的であるか」「言い換えることはできないか」考えています。よく研究授業などにおいて、児童の興味をひくためにいろいろな手法がありますが、さいごは「指導要領」という原理原則に立ち返ることも忘れていません。

「固定観念は悪」「先入観は罪」「人間にとって最大の悪は鈍感」

生きていく上で、相手のことを考えるのは当たり前ですが、果たして「圧倒的想像力」が働いているかどうか、先入観をもって見ていないか、気をつけています。先日、家内が悩んでおり、自分自身も腹をたてることがありました。もう少し想像力があれば、そこまで悩まず済んだ話でしたが、まずは自分の行動を見直していくしかないと学びました。

震災後に、復興についての思い、プロ野球についての思い、社会について思慮深く書かれていて、本当に明晰な頭脳をおもちの方だなと思っています。



ちなみに野村克也選手は日本界で歴代3位の通算安打数、歴代2位の本塁打数…。「月見草」は伊達じゃありません。

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